image

薄暗く狭い地蔵堂の木柵の中に

神龍山井口院 開宮寺 三鷹市上連雀7-26-26

JR三鷹駅の南西1.2kmほどの所にある真言宗のお寺。連雀通りを挟んで三鷹中央病院の対面です。
山門の鉄扉には鋳造の浮彫仁王像、その奥の門には鋳造丸彫の仁王、本堂前には鋳造の風神・雷神像と境内には鋳造像が目につきます。
六地蔵は仁王門を入った左にある地蔵堂の中です。小さなお堂の中はほとんど光がなく、いわゆる七地蔵が安置されている木柵の中は、目を凝らさないとよく見えません。
中央に大きな宝珠に錫杖の地蔵立像、左右に三体ずつの地蔵です。六地蔵は像高55cmの小さなもので、帽子、涎掛けに隠れてはっきりしませんが、像容は左から柄香炉、合掌、数珠、右に宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖、幢幡です。表情は目尻がやや上がった引き目鉤鼻風の作りになっています。
台石には「明治六(1873)年」の文字が見えました。
地蔵堂入口左右には地蔵立像が祀られていて、片方は子育て地蔵です。
地蔵堂の向かいは閻魔堂、庭の中央に弥勒菩薩像、奥に本堂、右に客殿、本堂裏に墓地が境内配置です。
本堂前には広い空間がなく、植え込みに仕切られた石畳に導かれてお参りしているという雰囲気です。 (2018.10)

六地蔵巡りに戻る