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坐姿八地蔵が見守る観音堂

惠日庵(秦良観音堂)  町田市相原町4394

JR横浜線・相原駅の西約3000m、町田街道と法政通りの出会う法政大学入口信号のすぐそばにあります。近くの天台宗・円林寺の境外お堂だそうです。
惠日庵(えにちあん)が現在名ですが、昔の相原村字秦良谷の地名から秦良(はだら)観音堂と言われていたそうです。
小さな観音堂と右奥にお堂があるだけです。前庭右端に坐姿の七地蔵が道路を背にして並び、入口石段を挟んでもう一体の坐姿地蔵が対面しています。
碑誌によると「寛政文化文政」の頃に二人の庵主と近隣の人々の協力で地蔵菩薩を建立したということです。
昭和と平成の二度の移転で首が落ち、台座も痛んだので平成に入ってから頭部、台座と二度にわたり修復されたようです。
胴体も風化、崩落が激しく、手、持物などほとんど残っていません。
像容と台座の地蔵名は左から?(金剛悲)、柄持ち(金剛幢)、柄持ち(金剛宝)、主尊(蓮華?)(南無釈迦牟尼如来)、蓮華?(金剛願)、?(放光王)、柄持ち(預天賀)で、像高は52cmです。
柄持ち三地蔵の内どうにか如意?、蓮華?、払子?の何れかと思われる二つの持物が右の写真です。
昭和の修復という頭部は、色は胴と似た色になっています。しかし、造りは何となく新しく見えてしまうのは、先入観のせいでしょうか。
新しい角柱台の側面には「文化十四(1817)年八月六日 開眼師 ・・」の銘が刻まれていました。
対面する一地蔵は台座、蓮台、地蔵と一式揃っています。両手首が欠落しています。像高は80cmです。 (2020.02)

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