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4種類の六地蔵がお出迎えの寺です

眞峯山 円福寺  町田市図師町3301

JRおよび小田急町田駅の北西約5kmにある曹洞宗のお寺。町田駅から最寄りのバス停は「並木」です。
芝溝街道から短い参道に入ると正面に本堂に上がる石段があります。石段前を左から右に回り込むと駐車場、さらに左に行く道が本堂裏の樹林に隠れた広大な墓地に続きます。
正面の石段を上がったすぐ左に三つの石塔があります。本堂側から見て左にあるのは合掌姿の地蔵立像一体を正面に浮き彫りした四角柱の石塔です。
中央は各面に地蔵立像を刻み出した六角柱の石塔で、宝珠に錫杖姿の地蔵一体と合掌姿の地蔵五体が浮彫になっています。像容が二つだけなので六地蔵と言い難いのですが、一応六地蔵にしておきます
角柱の高さは60cmで太さは30cmです。二段の台座は15cmと20cmで全体では96cmの高さになります。
上台座の正面に銘が刻まれていて、かなり大きな字なのですが読み取れませんでした。
右の石塔は四角柱の三面に二体ずつの地蔵立像を浮彫にしてあります。裏面には銘があるかと思いましたが認められませんでした。
像容は左:幢幡、香炉、正面:宝珠に錫杖、合掌、右:宝珠に施無畏印、数珠の姿です。
角柱の高さは56cmで幅30cm、台座の厚みは10cmと20cm。全体の高さは86cmです。
駐車場から墓に向かう道の入り口に丸彫りの六地蔵、その右の植木に隠れるようにして一石六地蔵が並んで墓参者を迎えています。
丸彫り六地蔵は像高80cmあり、24cmの蓮台の上に乗っています。像容は左から柄香炉、宝珠に施無畏印、経巻、数珠、合掌、宝珠に錫杖です。その右に角柱の台に乗った地蔵が並んでいます。こちらは宝珠に金属製の錫杖を持った姿です。
そしてその右の一石六地蔵は幅110cm、高さ55cm、厚み20cmの一枚板に柄香炉、宝珠に施無畏印、幢幡、数珠、合掌、宝珠に錫杖姿の六地蔵が刻まれています。
角柱台と石板の右側面に刻まれた年号は「昭和五十八年」となっていました。おそらく丸彫りの六地蔵も同じ時に奉造されたのだと思います。
半年ぶりに再開した「六地蔵巡り」で一度に4種類の六地蔵に出会うことができました。 (2021.11)

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