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参道の途中、観音堂入口に六角柱六地蔵塔が

補陀山水月院 大泉寺  町田市下小山田町332

JRおよび小田急町田駅の北北西約7,5km、小田急多摩線・唐木田駅の南3kmにある曹洞宗のお寺。最寄りのバス停は町田駅からのバスで「大泉寺」です。
両側に桜の古木が立ち並ぶ参道は山門までで500歩あります。その奥、石畳の参道の先に仁王門、さらに奥の石段を登ると本堂に行き着きます。
山門の手前左に大泉寺会間、右の山上に大泉寺観音堂と秋葉神社があります。
墓地は会館から仁王門に至る参道の左右に、豊かな森に囲まれて広がっています。
六角柱六地蔵塔は観音堂への石段の入り口の法面に建てられています。
構造は宝珠、笠、塔身(六角柱)、蓮台、敷茄子、反花、六角台石となっています。
台石が半分以上地中に埋まっていますので、総高はわかりませんが約160cmくらいになりそうです。
法面が地崩れしたようで、六角台石の手前下に四角い台石が顔を覗かせています。
塔身の六角柱は高さ65cm、一面の幅が25cmで各面に地蔵立像が刻まれています。
像容は両手宝珠(香炉)、両手香炉(宝珠)、宝珠に錫杖、合掌、幢幡、数珠持ちの姿です。宝珠と香炉の見分けがうまくつきません。
銘らしきものは見つかりませんので、建造年は不明です。
丸彫六地蔵は山門左手前の古い石仏群と一緒に祀られています。
「平成十年八月吉日」の奉造で、施主に女性の名前が見えます。
高さ34cmの台石の上に15cmの蓮台、75cmの地蔵が載っています。像容は左から合掌、柄香炉、宝珠に金属製錫杖、経巻、宝珠に施無畏印、数珠の姿です。
好天の祝日でしたが、広い境内には人影がほとんどなく、町田駅の賑わいが嘘のような静けさでした。 (2021.11)

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