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滑らかな宝珠の表面

榮氷山道安院 慶岸寺 狛江市岩戸北4-15-8

小田急線・喜多見駅の南400mほどにある浄土宗のお寺です。
正面が本堂、右に幼稚園、本堂左から裏にかけて墓地が広がっています。
六地蔵は墓地入口、水桶置き場と並んだ雨屋で墓参者を見つめます。
立派な台石に比して小さな六地蔵です。像高は58cmで、蓮台を入れても68cmばかりです。
像容は左から宝珠に錫杖、幢幡、宝蓋、合掌、両手で宝珠、柄香炉です。
全体的に細かな鑿痕が見えない滑らかな仕上げですが、特に宝珠の表面が磨かれたような滑らかさに見えました。
両手を衣の袖に隠した姿は時々見かけますが、その手に宝珠が乗せられているのは珍しいのではないでしょうか。
やや顎の細い骨格は今の若い人の顔のようにも思えます。珍しい色柄の帽子と涎掛けです。
敷地の半分を占める幼稚園は、現在閉鎖中のようです。 (2019.06)

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