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新旧の六地蔵が山門前で迎えます

福壽山蓮華院 観音寺  国分寺市西町2-27-8

JR中央線・国立駅の北西1200mの所にあります。バス停・西町3丁目が最寄りです。真言宗のお寺。
西側道路に面した入口には「福壽山」「観世音寺」の石柱が建っており、石段の上に朱塗りの山門が構えています。
境内は東西が狭く、山門をくぐると左手に鐘楼、すぐ目の前に本堂があり、右手に寺務所、墓地へと続いています。墓地は南北にかなり広い敷地です。
新旧二つの六地蔵は、石段を登って山門手前の両側で参詣者を迎え入れるところですが、車を迎える入口がすぐ南にありますので、ほとんどの参詣者はそちらからお参りするようです。
向かって左の新六地蔵は「昭和四十一年」、右の旧六地蔵は「文政七(1824)年」の奉造です。
新六地蔵の石柱台には地蔵名が刻まれています。像容と地蔵名は左から柄香炉(法性地蔵)、合掌(宝性地蔵)、幢幡(法印地蔵)、数珠(地持地蔵)、 受け手(引接印?)に施無畏印(陀羅尼地蔵)*、宝珠に錫杖(延命地蔵)*です。像高は80cmで、蓮台を入れると95cmあります。(*=最上写真)
旧六地蔵はどれも損傷があり、風化が進んでいます。それぞれの石柱台には戒名の他に施主、世話人などが刻まれています。
像容は左から宝蓋*、柄香炉、数珠*、幢幡*、合掌、宝珠に錫杖*となっています。撮影のため涎掛けを捲ると、布の色が石に染み込んでいました。(*=上写真)
旧六地蔵の蓮台は蓮弁の下の敷茄子と呼ばれる所に普通では見られない花や蕾のような彫刻がなされています。蓮弁を受ける蓮の額かと思いましたが、そうでもなさそうです。?。参考のために新六地蔵の蓮台を掲載しました。
墓地に登る石段の左右に駒形の板に梵字と地蔵名が書かれた立て札がありました。それぞれに燈明の蝋燭が供えられています。
書かれているのは、左に「禅林」「無二」「護讃」、右に「諸龍」「伏勝」「伏息」の六地蔵名です。
山門前の二組の六地蔵に続き、墓地入り口でも三つ目の六地蔵のお出迎えです。 (2019.03)

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