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いなくなってしまった小さな舟形六地蔵

慈眼山真蔵院 普門寺 小金井市関野町2-8-4

小金井公園入り口左方にある真言宗のお寺。小さな舟形六地蔵の他に丸彫六地蔵があるということで、再び訪れました。
山門を入って正面が本堂で左手が墓地です。
門を入ってすぐ左の塀際の雨屋の中に以前は「第二次世界大戦供養塔」石碑と「三界万霊」石塔がありましたが、それに「馬頭観世音菩薩」の石塔も加わっていました。
その雨屋の左脇に高さ40cmばかりの小さな舟形の六地蔵が本堂に向かって並んでいたのですが、今回訪ねて見るとその姿はなく、雨屋を挟んで新しい丸彫地蔵が三体ずつ左右に分かれて安置されていました。
像容は左から宝珠に錫杖、宝珠に施無畏印、経巻、数珠、合掌、柄香炉です。
右端は柄香炉としました。柄の部分が直角に折れ曲がっています。偶に見る持物なのですが、炉の部分の形が気になります。
やや大きくて像高は90cmです。
頭部に比してやや細身の身体です。錫杖は金属製です。台石、香炉ともに新しく建造されたものです。
さて、小さな舟形六地蔵はどこへ行ってしまったのでしょうか。境内を一通り探して見ましたが、見つかりませんでした。
布袋様のような肉付きのいい、ゆったりとした耳朶が印象に残っています。
墓地入口のベンチの奥には二つのお堂があり、その一つには鋳造の半跏座像の地蔵菩薩が安置されています。
(2016.03)(2018.09)

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