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龍頭幢幡を持つ地蔵に出会いました

遠渓山  平安院  小平市仲町676


臨済宗のお寺です。
西武多摩湖線・青梅街道駅の東300mにあり、山門は青梅街道に面しています。
山門右手前の道路脇に青面金剛を彫り出した庚申塔があり、山門左の壁に沿って丸彫の六地蔵が祀られています。
境内は山門右奥(西側)に寺務所、本堂が建ち、東半分は駐車場となっており、本堂と駐車場の南は墓地となっています。
本堂正面、駐車場との境界にもう一組の船形六地蔵が、古い丸彫の地蔵数体とともに祀られています。
山門横の六地蔵は台石に地蔵名が刻まれており左から数珠(持地)、両手で香炉(?)、宝珠に錫杖(鶏兜)、幢幡(宝?)、隠し手(法性)、合掌(?)となっていて読めない地蔵名が半分ありました。
法性地蔵の台石の側面には「寛政二(1790)」の文字が見えました。像高は55cmです。
足元は修復して蓮台と接合してあったり、首が折れて修復されていたりしていますが、柄香炉持ちの地蔵は顔が欠落してしまっています。
本堂正面、墓地入口の船形六地蔵は、「昭和四十八年」奉造で、白く輝く真新しい姿です。
こちらも台石に地蔵名が刻まれています。
像容と地蔵名は左から柄香炉(法性)、合掌(宝性)、宝珠に施無畏印(金剛宝)、幢幡(宝印)、数珠(宝処)、宝珠に錫杖(延命)となっています。
丸彫の方は読めない地蔵名がありましたが、禅宗系の地蔵名です。しかし船形六地蔵の名前の組み合わせは初めてのような気がします。
地蔵の姿と名前、六道の組み合わせが余りにも多種なので、いつまでも理解できずに苦しんでいます。 (2019.12)

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