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組合せに子育地蔵。珍しい坐姿六地蔵がここにも

叡光山佛乗院 安養寺 府中市本町1-17-10

JR南武線、武蔵野線・府中本町駅のすぐ東、東京競馬場の西隣にある天台宗のお寺。敷地は西は府中街道、南と東は競馬場通りに囲まれた一角を二神社、二寺で分け合う形になっています。
府中街道に面した門柱から続く石畳は、途中の仁王像の先の山門にまで伸びています。生垣で仕切られた参道の左右は墓地になっています。特に左側の墓地は敷地の東西一杯に広がっています。
山門の内、正面に観音堂、左に本堂となっていて、観音堂の裏手は東門になっています。競馬場通りが南から北にカーブを切ったところです。
六地蔵はその東門の手前、道路との間、銅板葺き雨屋の中に鎮座していました。坐姿の丸彫六地蔵です。そのうちの一体の姿が左手に赤子を抱き、右手で施無畏印を結んでいるという地蔵です。
六地蔵の像容で子安地蔵が含まれるセットはほとんど見ることがありませんが、この近くの高安寺にも同じ組み合わせの六地蔵があります。
地蔵の並びも全く同じですが、こちらの説明板には地蔵名が記されています。左から宝珠に錫杖(金剛悲地蔵=畜生)、宝珠に施無畏印(金剛幢地蔵=修羅)、数珠(金剛宝地蔵=餓鬼)、合掌(金剛源地蔵=地獄)、柄香炉(放光王地蔵=人間)、赤子に施無畏印(預天賀地蔵=天上)です。
像高は地蔵が33cm、蓮台と反花で32cm。蓮台の幅は45cm。建造は「平成二年」です。
同じ地域で建造年代が近いし、珍しい組み合わせの坐姿六地蔵なので、同じ石工の手になるものかと思いましたが、法衣の襞や持物の形などに彫りの違いがあります。
近くに数カ寺あったので訪れてみましたが、広い墓地を持つお寺が多いようです。 (2018.10)

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