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珍しい造りの昭和六地蔵

平水山 壽徳寺  日野市南平4-11-10

京王線・高幡不動駅と南平駅の中間にある真言宗のお寺です。北野街道沿いです。
東側の山門を入ると正面に八角形の堂宇があります。これが本堂です。右手(北)に庫裏、本堂裏が墓地です。
庫裏と本堂を繋ぐ渡り廊下の手前に六地蔵が祀られています。
昭和52年に建造されたもので、共通基壇の上に個々の台座、蓮台が具わっています。像高は63cmで小さめです。
造りに特徴があります。一応、像容は左から数珠、宝珠に錫杖、幢幡、数珠持ち合掌、香炉?に禅定印、両手で香炉としましたが。
上の写真は大きな数珠、柄のない飾りだけの幢幡、数珠を掛けた合掌です。
右の写真は宝珠に施無畏印が多いのですが、左手にあるのは宝珠ではないようです。半球になっていて香炉に見えます。右手は親指と中指で輪を作っています。これは阿弥陀如来の中品の印相です。
右下の写真は両手で香炉を持っています。すると上の左手の持物は?
時々目にしますが、全ての地蔵の唇に紅がさされています。また、持物などに青色が塗られていたりします。
細かな細工のネックレスが目につきます。 (2020.06)

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