image

古い六(七)地蔵と新六地蔵

如意山 宝泉寺  日野市日野本町3-6-9

JR中央線・日野駅の南、日野駅前通り(旧甲州街道)日野駅東交差点角にある臨済宗のお寺です。
山門を入ると正面に観音堂、その右に鐘楼、さらに右手に本堂が建ちます。
墓地は山門から観音堂に至る左側から観音堂裏手に広がっています。
六地蔵は二組あります。一つは観音堂前に、もう一つは観音堂と鐘楼の間の雨屋の中です。
観音前の六地蔵は参道の左右に別れて立っています。左に小、大地蔵と三地蔵、右に三地蔵と一地蔵に小さな船形地蔵が三体です。
左の三地蔵は像高66cmで像容は宝珠に錫杖、?(柄のある持物)、柄香炉で、右の三地蔵も像高66cmで像容は拱手、柄香炉、両手(拱手)宝珠、です。もう一つの地蔵も像高66cm(台石が高い)で像容は合掌?です。
ただ、右側の両手(拱手)宝珠の地蔵(写真上左)はやや太めで他の五体と体形が異なるように見えます。高い台石に乗っていますが合掌の地蔵(写真上右)の方が他の五体と同様やや細身で、こちらの方が六地蔵に相応しい?。
六地蔵の台石には人名などの銘がありますが、数珠持ち地蔵の台石には正面に「四ツ谷村 念佛講」、右面に「安永(八)・ 八月吉日」と見えました。
左の大きな地蔵は76cmで寸法が異なります。台石の正面には「安永八(1779)玄天 功道玄・蔵・ 五月十五日」と刻まれています。
もう一組の雨屋の中の六地蔵は新しく奉納されたものです。建造年は測りません。
像高は48cmで小さめです。像容は左から数珠、宝珠に錫杖、幢幡、合掌、宝珠に施無畏印、柄香炉となっています。
(2020.03)

六地蔵巡りに戻る