image image

墓地入口に有蓋六面塔六地蔵

白部山慶性院 醫王寺 東大和市芋窪6-1353

真言宗のお寺です。多摩モノレール・上北台駅の西北1kmのところにありますが、他寺訪問の都合でJR立川駅からバスで延々28停留所、青梅街道側から歩きました。
大曲り新道と交叉する団地東通りに面した側に石柱門があり、境内は右手に庫裏、その奥が本堂、正面に薬師堂、その裏手が墓地になっています。本堂正面、敷地の南には小さな山門があります。山門と薬師堂の間には鐘楼があり、その前の赤い四本の柱の小さなお堂に二体の石仏が祀られています。
有蓋の六面塔六地蔵は本堂と薬師堂の間を入った墓地入口に坐姿の石仏と庚申塔とともに安置されています。坐姿石仏は左手が上で、左右逆ですが智拳印のような印を結んでいます。未だ仏像の見分けがつきません。庚申塔は有蓋で邪気を踏みつけた青面金剛像と三猿が浮き彫りされています。
六地蔵塔は笠から基壇まで185cmで、竿の部分は70cm、像高は50cmです。像容は正面が合掌で、右回りに柄香炉、幢幡、裏が宝珠に錫杖、宝蓋、数珠となっています。
石仏と庚申塔は享保年間のものですが、六地蔵の台石には細かに銘が刻まれていますが、風化が激しく読めるのは基壇の大きな文字「総村中」だけでした。
地蔵像も風化が激しく数珠は手首の部分にわずかに認められるだけです。合掌像もほとんど表情が読み取れません。裏面の宝珠に錫杖や幢幡の地蔵には苔がびっしりついていました。
ところで、山門を入った右手に三基の石塔がはいったお堂があります。内一基は庚申塔です。他の二基は羂索に剣を手にした<水天>の像の浮彫が見られます。中央の一つが坐姿で、右のものは立像です。 水天像はほとんど例が無いそうで、大変珍しいもののようです。(2019.04)

六地蔵巡りに戻る