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延命地蔵と同居する六地蔵

福聚山 寶珠寺 東村山市廻田町3-23-5

西武多摩湖線・武蔵大和駅の北東200mの所にある臨済宗のお寺です。
山門奥に本堂があり、敷地左半分が墓地という小さな寺院です。
山門を入ると山道左に、コンクリートブロック建の雨屋があり、その中に延命地蔵と六地蔵が納まっています。
六地蔵は台石に「文化十一戌十一月」「「文化五辰年六月」」の銘が見えますので、江戸時代末期のものと思われます。
地震の時に倒れたのか、どの地蔵も首や胴体の二、三箇所に継ぎ目の跡が残っています。
石質はやや粗く脆そうに見えます。顔は摩耗で表情がわからなくなっています。
像高は60cmで、像容は左から合掌?(写真)、?(写真)、両手で宝珠、数珠、幢幡、宝珠に錫杖です。
台石に刻まれた地蔵名は左から?、?、陀羅尼大士、法性大士、地持大士、宝性大士となっていました。名前の組み合わせからは、二つの?は鶏亀大士、法印大士と思われますが、禅宗系の地蔵名ではありません。
「大士」は「菩薩」の別名だそうです。
船形光背の延命地蔵は寛文八(1668)年に廻田村の村民が造立したものだそうです。像高は83cm。東村山市の有形民俗文化財に指定されています。 (2020.10)

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