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暑さを我慢する石仏たち

阿弥陀堂 東村山市久米川町5-7-23

西武新宿線・東村山駅の北東1200m、府中街道・久米川町5丁目信号に面しています。近くにある曹洞宗・梅岩寺の境外仏堂になっているようです。
石柱門と阿弥陀堂との中間の左右に三体ずつ、向かい合って六地蔵があります。
右六地蔵の奥に如意輪観音坐像とやや大きめの地蔵菩薩立像が安置されています。
阿弥陀堂の裏が墓地、お堂の右に水場があるだけの境内です。
六地蔵は台石の銘によると「寛政七乙卯歳(1795)/菊月(9月)吉日」「世話人○○/惣村女念佛講中/願主○○」などと刻まれています。世話人、願主は各台石で異なっていますが、記述の形式は同じです。また、紀年銘も六体とも「寛政七乙卯歳/菊月」でした。
風化とカビ苔の付着が激しく、台石から像全体を白く覆っています。顔の表情がわかるのは二体だけです。台石の銘を読むのに苦労します。
像容は左側左から宝珠に錫杖、柄香炉(写真上)、宝蓋(写真上)、右側右から幢幡、合掌、数珠となっています。 像高は75cmです。
六地蔵の前にも、他の二体の石仏の前にも新しい大理石の香台・花立があるのですが、そのどれにも供花がなく、梅雨明けの暑さを一層感じさせました。 (2020.08)

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