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本堂前と山門横に新旧六地蔵が

妙徳山 禅福寺  羽村市羽中4-5-8


臨済宗のお寺です。
JR青梅線・羽村駅の西、直線距離にして1000mに位置します。
羽村駅西口を出て羽村街道を南に。新奥多摩街道を突っ切り、多摩川の羽村取水堰で奥多摩街道に入り、さらに北西に700mほど行った所にあります。羽村駅から徒歩2200歩ばかりです。
境内は南面する大きな本堂、その前に石庭、その南が墓地です。墓地の南端に古い藁屋根の山門がありますが、現在は奥多摩街道側、本堂裏手に当たる通用門が多用されているようです。
ここには二組の六地蔵がありました。
古い六地蔵は本堂前の石庭を隔てた墓地入り口に。
全身が苔むして、持物の風化もかなり進んでいますが、頭部には苔は見当たりません。
あとで修復したものと思われますが、顔の表情もかなり丁寧な修復で、首から胴にかけての継ぎ目が全く判りません。頭部だけ苔を洗い流したように見えます。
建造年は不明です。像容は左から数珠?、宝珠に錫杖、幢幡、合掌、宝珠に施無畏印、柄香炉となっています。
新しい六地蔵は山門左、立派な堂宇に祀られた大きな地蔵立像の横、三本線の筋壁を背に並んでいます。
基台の銘文によれば「昭和六十二年秋彼岸」に奉造されたようです。
地蔵個々の台石には地蔵名が刻んであります。
持物と地蔵名は左から数珠(地持)、宝珠に錫杖(雞兜)、幢幡(宝印)、合掌(宝陵)、宝珠に施無畏印(陀羅尼)、柄香炉(法性)です。
本堂前の、四隅に置かれた大石と敷き詰められた砂利の庭に足を踏み入れただけで、禅宗の寺院を訪ねたんだと思ってしまいます。 (2019.09)

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