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私企業の駐車場の入口に珍しい一石六地蔵

狭間大塚駐車場脇  八王子市狭間町1846

珍しい主尊を持つ一石六地蔵があるというので京王高尾線・高尾駅の南1000mのところにある真言宗のお寺・真福寺へ行ってみました。
前の道路から見ると、背後の山一面に広大な「高尾やすらぎ霊園」が展開して参詣者を圧倒する感じです。霊園にはあまりに急坂なのでケーブルカーが設置されています。
「水澤山眞福寺」と刻まれた石柱から参道に入ると本堂で、手前を左に墓地への道があり管理棟のような建物と駐車場があります。
一石六地蔵はコンクリート舗装の駐車場のようなとことにあるらしいので、境内を探して見ましたが見当たりません。
管理棟の女性に聞くと、その駐車場は約300mほど東の私企業の駐車場のようだと教わりました。
有りました。寺に向かう道筋の目印にした会社の駐車場の道路脇に祀られていました。寺に向かう時には全く気づきませんでした。
幅61cm、高さ42cm、厚さ12cmの石板が舟形蓮台の上に乗せられています。中央に主尊をもち、左右に3体ずつの地蔵立像が浮き彫りされていました。
風化、摩耗が激しく像容ははっきりしません。主尊は半跏坐像姿の錫杖持ち地蔵かと思われます。(右上)
六地蔵は左三体の左二体は両手に宝珠、両手に香炉のいずれか、右端は宝珠に錫杖の姿です。
右三体は左右二体が幢幡か宝蓋などの柄のあるものを持った姿、中央は合掌の姿です。
舟形蓮台の下の台石にも基壇にも銘らしきものは見当たりませんので、何時のものかはわかりません。
それにしてもこんな所によく保存されていたと思います。 (2021.11)

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