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萬霊供養塔に4組の六地蔵が祀られていました

金湯山 梅洞(禅)寺  八王子市打越町1368

京王高尾線・北野駅の南西、徒歩10分ばかりのところにある臨済宗のお寺です。
野猿街道の打越八幡入口の交差点を南に入ると左の八幡神社と隣接しています。
山門を入るとすぐ左に広大な墓地を背にして水場とともに萬霊供養塔があります。
中央に大きな鋳造製の阿弥陀如来像が立ち、それを取り囲むようにたくさんの石仏が安置されています。
その多くは地蔵像で、やや大きめの子育て地蔵像が阿弥陀如来の左前に、右前にやや小さな地蔵像が祀られています。
丸彫六地蔵はその二つの地蔵の左右に3体ずつ配置されていました。
訪問前は、この丸彫六地蔵が撮影対象だったのですが、よく見ると丸彫六地蔵の前に舟形光背の六地蔵がありました。
さらに、阿弥陀如来の左右奥にもやや小さな舟形地蔵が1体欠けた状態で5体ありました。
さらにさらに、供養塔の後ろ壁の上にも有蓋四角柱六地蔵が見えました。これは墓地の中にあるもので住職関連の墓石とともに建っていました。
一つは5体ですが一カ所で4組の六地蔵が見つかりました。
それぞれの概要です。
<丸彫六地蔵>写真横上
左右に3体ずつ。像容は左端が宝珠に錫杖、右の左端が数珠、右端が合掌、他は不明。
像高は63cm。
<舟形光背六地蔵>写真横中上
丸彫六地蔵の前に左2体、右4体。
像容は左から宝珠に施無畏印、宝珠に錫杖、右に如意、合掌、数珠、前に柄香炉
像高は79cm。
光背の銘から故人の菩提を弔うために建立と思われる
<小さな舟形光背六地蔵(5体)>写真横中下
丸彫六地蔵の後ろ、阿弥陀如来像の左右に。左に2体、右に3体。
像容は右前=合掌?、後ろ=?、横向き=合掌
左前=合掌?、後ろ=合掌?
<有蓋四角柱六地蔵>写真横下
萬霊供養塔の上、後方の墓地内に
正面および左右面に2体の地蔵像
像容:正面=両手宝珠?、両手香炉?、左面=?、宝珠に錫杖、右面=合掌、?
建立:明治五壬申年(故人菩提の為)
高さ=不明
以上です。 (2023.04)

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