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なぜか六体ともに目の部分が損傷しています

無楽山 清教寺 調布市菊野台3-34-2

京王線・柴崎駅の東400歩くらいのところにある天台宗のお寺。
通りに面して右に寺号を刻んだ石柱が建ち、左は瓦屋根付きの板塀が本堂まで続きます。
正面に寺務所と本堂だけの狭い境内です。墓地は本堂の左に仕切り塀を持って独立した形になっています。
石柱から寺務所に向けて青面金剛庚申塔と六地蔵の雨屋が並び、寺務所前に鋳造の水子地蔵立像が参詣者を向かえる様に建っています。
六地蔵堂内には中央に主尊の子育地蔵尊、左右に三体ずつ円光背を持った地蔵が祀られています。
像高は50cm。像容は左から宝珠に錫杖、数珠、柄香炉、幢幡、宝蓋、合掌です。
六地蔵については年代などの手がかりが掴めませんが、胴体が折れたり、円光背がかけたりしています。また、なぜか六体ともに目の部分が損傷しています。
造りとしては、幢幡や宝蓋など持物の作りも面白いのですが、それを持つ手の表情が指使いや手首の角度など意外とリアルな表現なのに興味を惹かれました。
子育地蔵の胴中央部には「奉??念仏百万遍」、体側左右には「今世後世能引導」「武之府中大?村講中」と刻まれています。
六地蔵の台石が昔のままのものなら、何か情報を得られたかもしれませんが、残念です。 (2018.12)

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