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舟形の龕の中に雲座(蓮華と雲)に乗った姿

浮岳山 池上院 調布市深大寺元町2-12-1

京王線・調布駅とJR中央線・三鷹駅の間にあります。調布駅からバス10分、三鷹駅からバス25分くらい、深大寺蕎麦で有名な深大寺の近くです。
深大寺西参道の深大寺信号から南へ、急坂を登り下りして500歩ばかりのところにあります。天台宗のお寺。
境内は山門、本堂、本堂裏の急傾斜な墓地だけです。
前庭の左端に小さな円光背地蔵墓石、馬頭観音石塔、九体の小さな石仏、六面六地蔵塔が塀沿いに並んでいます。
六面六地蔵塔は六角柱、六角台石、四角台石、二段台石からできています。柱部分は83cm、六角台石は40cmあり、下の台石も含め総高約2mですが、四角と二段の台石は一組のものではないようです。浮彫像は50cmです。
六角台石には各面に「三界万霊」などの銘が刻まれています。
六地蔵は舟形の龕の中に雲座(蓮華と雲)に乗った姿で浮彫りされています。
像容は右回りに、正面が宝珠に施無畏印、右が合掌(宝珠?)、右奥が数珠、裏が幢幡、左奥が宝蓋、左が宝珠に錫杖です。
ちょっと見づらいのですが幢幡(左)と宝蓋(右)が頭上で掘り分けられています。
光線の具合などで刻まれた銘が読み取れないため、建造年がわかりません。
もとは深大寺の支院の一つだったようです。
墓地には入らなかったのですが、本堂裏の段丘の下に湧き水の池があり、池の中央に弁財天の石像が安置されているそうです。 (2018.11)

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