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新旧六地蔵?

智勝山  福厳寺 昭島市中神町1-3-3

臨済宗のお寺。
奥多摩街道の中神坂交差点が参道入り口になります。最寄りはJR立川駅からのバス停・中神になります。
本堂前左右に六角柱の上に球体を乗せた山門のようなものがあります。柱には山号と寺号が、球体には「智」「慈」の文字が刻まれています。
境内は右に鐘楼、正面に本堂、左から本堂裏に墓地となっています。
六地蔵は墓地に向かう参道の植込みを背負うようにして他の石仏とともに並んでいます。
右端から坐姿の丸彫観音像、舟形光背の六地蔵、古い円光背の丸彫地蔵が三体、新しい円光背丸彫地蔵、石柱、舟形光背地蔵です。
舟形光背の六地蔵は地蔵名と六道能下を刻んだ(「地持地蔵願王菩薩 天道教主」など)石柱台に乗っています。像高は蓮台込みで73(58+15)cmです。昭和四十八年に奉造されたものです。
像容と地蔵名は宝珠に施無畏印=地持地蔵:天道、宝珠に錫杖=鶏兜地蔵:人道、幢幡=宝印地蔵:修羅道、合掌=宝陵地蔵:畜生道、数珠=陀羅尼地蔵:餓鬼道、柄香炉=法性地蔵:地獄道です。
隣に並ぶ古い円光背の丸彫地蔵三体は像容が柄香炉?、宝珠に錫杖、数珠に施無畏印です。かなり風化、損傷が進んでいます。以前は六体揃っていて墓参者を出迎えていたのではないかと思います。
当寺には円光背坐姿の子安観音像?(写真)や円光背坐姿の地蔵像など古い坐姿の石仏を数体見かけました。墓地内を丁寧に歩けばもっと見ることができたかもしれません。 (2019.07)

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