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白壁に溶け込みそうな六地蔵

白華山 瑞雲寺 あきる野市山田496-1

JR五日市線・武蔵増戸駅の南900mほどのところにある臨済宗のお寺です。
山田通りを山田大橋まで。橋詰左の細い脇道を下って右に入ると参道です。隣に山田八幡神社があります。
本堂、鐘楼、観音堂と建っていますが、秋川の河川敷のような参道、境内風景です。
駐車場の広さに比して墓地は狭いようです。
六地蔵は山門手前の堂宇の中に納まっています。
像高50cmの円光背を持った地蔵立像で、「昭和五十六年」の建造です。
像容と地蔵名は数珠(地持地蔵)、宝珠に錫杖(鶏兜地蔵)、幢幡(宝印地蔵)、合掌(宝陵地蔵)、両手に宝珠(陀羅尼地蔵)、柄香炉(法性地蔵)です。
陀羅尼地蔵の姿は宝珠に施無畏印が多いのですが、ここでは両手に宝珠の姿です。
全体に丁寧な造りです。円光背の中心が顔の中心よりやや下がっています。
堂宇の後壁が白いのと陽光が強いので、新しく白い地蔵が溶け込んでいました。
隣にかなり風化の進んだ庚申塔がありました。宝珠を乗せた有蓋石柱塔です。 可愛く見える青面金剛の下に三猿が浮き彫りされているのが認められます。 (2020.11)

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