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やや細身の体を柔らかな法衣が包んでいます

禅昌寺 あきる野市網代241

JR五日市線・武蔵増戸駅の南、直線距離で1500mほどのところにある臨済宗のお寺です。
山田の瑞雲寺とは秋川を挟んで向かい合った位置にあるのですが、秋川を越える橋の都合で大きく迂回する道を辿ることになります。
瑞雲寺すぐ上の道は崩落通行止めらしいので、長い長い山田橋越えのルートで。網代トンネル北から森の中の曲がりくねった急坂を下って弁天橋に。渡ると禅昌寺です。
本堂に鐘楼、六地蔵雨屋、小さな社と数少ない墓地が目に入ります。
六地蔵は「平成十八年」建造の新しいものです。像高60cmです。
像容と地蔵名は左から数珠(地持地蔵)、宝珠に錫杖(鶏兜地蔵)、経巻(宝印地蔵)、合掌(宝陵地蔵)、宝珠に施無畏印(陀羅尼地蔵)、柄香炉(法性地蔵)となっています。
やや細身の体を柔らかな襞の法衣が包んでいます。
宝印地蔵の持物は、多くは幢幡ですがここの地蔵は経巻持ちの姿です(写真横)。錫杖は金属製の錫杖です。
雨屋の隣に丸彫円光背・宝珠に錫杖持ち地蔵立像と有蓋角柱の「石経供養塔」が建っていました。
「石経(せっけい)」は、石に刻した儒教・道教の経典、または永く不滅の仏典を残そうと石に刻まれた経典のことだそうです。側面の銘が読めませんので時代はわかりません。
苦労してたどり着いたおかげで、知らなかった石塔に出会いましたが、帰路の急坂を思うと嬉しさ半減です。 (2020.11)

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