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バランスのいい造りの六地蔵

福祐山  徳蔵寺  あきる野市入野18

JR五日市線・武蔵五日市駅の西500mほどのところにある臨済宗のお寺です。
駅北口の人通りの少ない急坂を登っったT字路を左に入ったところです。
道路と区切る石垣に囲われた境内です。寺務所、本堂の横から山門を入る形になります。
建物の前はそれほど広くなく、本堂左の道が少し離れた墓地へ続いています。本堂裏と墓地の間は広すぎると思えるほどの駐車場兼広場となっています。
六地蔵は本堂左の墓地への道入口に大きな水子地蔵立像とともに祀られています。
銅葺屋根の雨屋の中にやや細身で円光背を持つ六地蔵が並んでいます。
像高50cmですが、基壇、石柱台に載っていますので、やや見上げる形で拝むことになります。
像容と地蔵名は数珠(地持地蔵)、宝珠に錫杖(鶏兜地蔵)、幢幡(宝印地蔵)、合掌(宝陵地蔵)、宝珠に施無畏印(陀羅尼地蔵)、柄香炉(法性地蔵)となっています。
「平成二年」の建造です。全体に持物の大きさなどバランスのいい造りになっています。
この地域には禅宗系のお寺が多いので、この像容と地蔵名には何回も出会います。この六地蔵も禅宗系のお手本(儀軌)に沿った像容と名前です。 (2020.11)

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