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新旧二組の六地蔵が墓地入り口に

鷲峰山  玉泉寺 あきる野市二宮2265

JR五日市線・東秋留駅の北東500mほどのところにある天台宗のお寺です。
五日市街道・二宮神社前交差点の北西角、敷地は五日市街道に面していますが山門は北に入る道筋にあります。
山門左に駐車場と客殿、正面に本堂、右手に鐘楼、境内の南半分と本堂裏手(西)が墓地です。
本堂左手前から墓地への参道があり、その入り口の右手に六地蔵、水桶小屋、左一角に念仏供養塔や石碑が集められています。
念仏供養塔は元禄八(1695)年造塔の地蔵菩薩坐像です。
六地蔵は高めの石柱台に載っていますが、像高48cmの小さな地蔵菩薩です。
台石に刻まれた地蔵名と像容は左から伏息地蔵=宝珠に施無畏印、伏勝地蔵=柄香炉、諸龍地蔵=合掌、護讃地蔵=数珠、無二地蔵=幢幡、禅林地蔵=宝珠に錫杖です。
真言宗のお寺の六地蔵に多い地蔵名です。建造年は「昭和五十四年」で個人の奉納によるものです。
水桶小屋の奥にもう一組の六地蔵がありました。こちらは主尊の宝珠に錫杖地蔵を中央に左右3体ずつ並んでいます。
像も台石も風化が進み損傷もかなり見られます。わずかに残る銘の中に「安政六〇〇/〇〇吉日」「世話人/〇〇〇〇」「施主/〇〇〇〇」がありましたので、建造は1859年のようです。
像高は主尊が60cm、六地蔵が50cmです。像容は左から宝珠に施無畏印、?(柄香炉)、数珠、主尊、両手で宝珠、合掌、宝珠に錫杖となっています。
山門入ってすぐ左にお堂の中に大きな木樽を寝かせ、その中に観音立像が祀られていました。「大樽平和観音」との名札がありました。 (2020.11)

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